2017年末のRIZINは面白かった。
一番良かったのは、いわゆる『日本の格闘技の失われた10年』を戦い抜いてきた実力者達の試合を、流してくれた事だ。
ダイジェストではあるが、見応えのあるシーンを、きちんと流してくれたと思う。
今後も、RIZINには『冬の時代を生き抜いてきた人達を丁寧にすくい上げて、地上波の光を当てる』役割も担って欲しいと思う。
長い放送時間の中で、そんな『日本の総合格闘技への愛』を感じさせる時間を絶対に作って欲しいと願う。
そういう愛を垣間見ることができれば、絶対に見る人を惹き付けると思う。佐藤大輔氏の煽りがあれば、尚更それが可能なはずだ。
私は今後のマッチメイクにも想いがある。
まず、ストラッサー選手には、矢地選手との試合を急がないで欲しい。
正直、ストラッサー選手は、70kgまで落としても、現時点では矢地選手より強いと思う。
ただここでストラッサー選手が勝ったところで旨味がない。すぐ先にクロングレイシーが待っているとも思えない。
だからといって、日本での知名度の低い、日本に馴染みのない中量級の強豪外国人と、手堅い試合をした所で、地上波で放送は厳しいと思う。
よって、日本国内の中量級の実力者と戦い、彼らの格闘技にかける想いを、辛く苦しく、それでも充実したこの年月を、丁寧に陽のあたる場所で紐解くことが、実はストラッサー選手の強さが際立ち、結果自分のためになるのでは無いかと思う。
もう一つの私の希望は青木真也選手との試合である。このままだと、ストラッサー選手が、自分の有利な体重で、『五味隆典選手の正統継承者』となった矢地選手に試合を仕掛ける印象が強くなってしまう。
だから、より強豪かつインパクトの強い相手と戦う方が、ストラッサー選手の為になるし、応援してくれる人が増えると思う。
日本のみんなも青木真也選手を見たいはずだ。
まだ他の選手についても勝手な想いを吐き出したいが、今日の所はこれで。