出典
http://takagizemi.blog26.fc2.com/blog-entry-1613.html
では、
同じように先程のニーチェの言葉の前後を調べてみましょう。
29行:きみはきみ自身にとって、
異端者であり、
魔女であり、
予言者であり、
阿呆であり、
懐疑家であり、
不浄の者であり、
悪漢であるだろう。
31行:孤独な者よ、
きみは愛する者の道を歩み行く。
きみは自分自身を愛し、
そのゆえに、
ただ愛する者たちだけが軽蔑するような仕方で、
自分を軽蔑するのだ。
32行目:愛する者が創造しようと欲するのは、
彼が軽蔑するからなのだ!
自分が愛するものを、
まさしく軽蔑することを余儀なくされなかった者が、
愛について何を知ろう!
さて、
「皆さんも、自分自身の燃えさかる炎のなかで、まずは後先考えずに、灰になるまで自分を焼きつくしてください。」
これを<悔いの残らないよう完全燃焼しなさい!的な陳腐なメッセージ>だと
受け取っていいのでしょうか?
「私くらいの年齢になると、炎に身を投じればそのまま灰になって終わりですが、皆さんはまだまだ何度も生まれ変われるはずです。これからどのような道に進むにしても、どうぞ常に自分を燃やし続け、新しい自分と出会い続けてください。」
石井先生は冗談めかして簡単におっしゃっていますが、
人は「新しい自分」を知る途上で、
今の自分、
古い自分、
変えるべき自分、
阿呆で汚い魔女や悪漢である自分、
つまり
「七つの悪魔」(28行)である自分
に直面しなければならないのです。
自分の中の醜悪を知り、
自分自身を軽蔑し、
人から嘲笑されながらも、
それでもなお、
自分を信じ愛し続け、
新しい自分自身(ニーチェっぽく言うと「超人」ですか?)に変わるのだ!