父親の農業を手伝った。
祖父が亡くなってから、ほぼ父親が一人で農業をしてきた。
自分も父親を助けたくて、手伝ったが、ド素人の自分と、
今まで一人でやってきた父は、全くかみ合わない。
じゃがいもを植えることすら、父の思うとおりにできない。
父は「30センチ間隔、こぶし三つ分くらいで」というので、
その通り植えていくのだが、どうも息子の作業が気に入らない様子。
間隔が広すぎるというのだ。
正直、30cmが35だろうが、40だろうがどうでもいいと思っている。
そもそも「こぶし3つ分」という、人によって異なる物差しで作業依頼をしたのだから、わずかな差は許容するべきだと思う。
俺が手伝うことで、一人でやるよりも、7割8割の出来で、早く終わったほうが、父のためになると思ったが、そうではなかった。
誰しも経験があるとは思うが「自分なら許せることも、ほかの人がやっていると許せない」ことは時々あると思う。
父は決して几帳面だったり神経質な人ではない。
だが、今まで自分の思うとおりにやってきた作業のリズムが崩されたことで、
なんとなく気分がよくなかったのだろう。
わずかな差でもケチをつけたくなってしまったようだ。
自分もそういうときがあるし、父の力になりたいから手伝った手前、しぶしぶいうことは聞いておいた。
しかし今後も父の手伝いを続けるのであれば、自分もストレスに感じるので、
それであればメジャーなどを持ち込んで、お互いに定量的に確認できる、見える化できるようにしたいと感じた。
お互いのストレスを避け、効率よく、気持ちよく仕事をするために、
今回のストレスを、次回に生かしたいと思う。